[現場改善事例] 漬物製造:沢庵包装作業における停滞のムダ排除

1. 支援企業の概要

  • 業種:食品製造業(漬物製造)
  • 年商:30〜50億円
  • 従業員規模:100〜200名

2. ご相談の背景

経営者・経営幹部より以下のようなお問い合わせを頂きました。

  • 原材料・包装材の値上がりや人件費の上昇で業績が悪化した。
  • 作業者の動作や運搬が多く発生しているため非効率である。
  • 作業方法が過去から変わっていないため人手が多く掛かる。

3. 進め方と期間

この沢庵包装作業工程の改善には、下記のような流れで行いました。

  1. 現場のリーダーたちと一緒に状況や課題を確認し、改善する視点を話し合う
  2. 一週間、現場のリーダーたちが中心となり、実際にラインを改善するアイデアを試して経過を見る
  3. 一週間後の打ち合わせで、実施状況を一緒に確認し、アドバイスをして、さらなる改善ポイントを話し合う

これを3回繰り返して、一工程の改善を完了します。
一つの工程の改善が完了したら次の工程に取り掛かるという形で、数年にわたって活動を継続しています。

4. 改善内容

①沢庵を計量してパックに入れ、②それを包装機に流し、③出てきたものに蓋をして、④箱に梱包する、という工程です。

改善前

まず、工程①で沢庵を計量してパックに入れる作業は、3名ほどのスタッフでたくさん作って溜めていました。

当初のパック詰め作業

写真で分かるように、在庫を山となるまで溜めていることがわかります。停滞が発生していることになります。このように溜めることで、さらに次の工程に進むときに、持ち上げて、持っていくという作業が必要になります。作業台にいっぱいになるまで計量作業を複数人で行った後、一気に包装機に入れていました。

そして、工程③で包装機に入れた後出てきたものに蓋をするスタッフと、工程④で箱に梱包をするスタッフの間に長いコンベアがありました。

蓋をするスタッフ(右)と梱包するスタッフ(左)の間にある長いコンベア

工程③のスタッフは、「蓋をする」→「(検査をしながら)コンベアにのせる」という二つの作業をしています。

改善後

まず、山と溜めていた計量作業ですが、これは、包装機に入れる直前に計量するように変更しました。こうすることで、たくさん溜めて、包装機のところまで持っていくという無駄な動作を排除できました。さらに、包装機の動くタイミングに合わせて計量するため、4名でやっていた作業を3名に減らすことができました。

包装機前で計量するよう変更

次に、包装機から出てきたものに蓋をして、梱包場所までのコンベアに乗せるという作業について、このコンベアは特に必要がないということで取り払い、工程間を近づけました(=「間締め」)。これにより、梱包作業をしていたスタッフが、包装機から出てきたところで検査をしながら蓋をして梱包するというところまで一人でできるようになりました。

包装機から出てきたものについて、検査・蓋締め・梱包を一人でできるようになった

5. 効果

作業者数を3名から2名に減らすことができました。たくさんパック詰めしたものを包装機前まで運ぶという無駄な運搬作業を減らすことで、作業負荷も減らせています。

より詳しく知りたい場合は、お気軽にお問い合わせください。

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